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CASE STUDYラベルプリンター部品の粘着剤・糊付着対策とメンテナンス工数削減|非粘着コーティング「NonStick Coating」採用による改善事例

2026.09.08
業界
機能・用途
目的・効果
採用された製品

導入背景・課題

ラベル自動貼り付け工程における糊付着・堆積トラブルと、従来の防汚対策の限界

ラベルプリンターや自動貼付機(ラベラー)の製造・運用現場において、ラベルの正確な保持および連続搬送は、設備全体の信頼性と生産性を左右する極めて重大なプロセスです。対象となる製造工程では、ラベルの搬送・保持・位置決め・貼り付けを担う各種構成部品として「受けブロック」「チャック」「保持プレート」「ローラー」などがあります。

しかし、装置の長時間の稼働に伴い、これらの金属部品表面へ、カット面や剥離部から露出した粘着剤(糊)が徐々に付着・堆積するトラブルが発生していました。従来の現場では、糊付着を抑えるために「ふっ素含有メッキ」や「ふっ素樹脂コーティング」を施工して一定の防汚・離型効果を得ていたものの、強粘着ラベルの連続処理においては徐々に糊が堆積し、従来の表面処理では対応しきれない以下の課題に直面していました。

従来運用における主な課題

  • ラベルの引っ掛かりによる搬送不具合

    受けブロックや保持プレートに付着した糊にラベルがくっつき、搬送ライン上での蛇行巻き込みジャム(詰まり)が頻発。装置のチョコ停(一時停止)を引き起こしていました。

  • 堆積した糊の転写による印字・製品不良

    部品上に層状に堆積・固着した粘着剤がラベル表面へ転写し、印字汚れや製品の外観不良を発生させ、歩留まり低下の主要因となっていました。

  • 薬品や手作業による清掃メンテナンス工数の肥大化

    固着した粘着剤を除去するため、定期的に製造ラインを停止させて有機溶剤(洗浄液)やスクレーパーを用いた手作業による清掃を実施。長時間に及ぶ清掃作業によるダウンタイム作業者の負担が大きな課題となっていました。

製品提案・仕様概要

点接触とシリコーン系離型剤の相乗効果を生かした高機能非粘着コーティング「NonStick Coating」のご提案

従来のふっ素樹脂コーティングやメッキ処理では解決が難しかった粘着剤の堆積トラブルに対し、当社では圧倒的な離型性能と耐久性を誇る "超" 非粘着コーティング「NonStick Coating」の適用をご提案いたしました。

本製品は、基材表面に特殊な微細凹凸(粗面化構造)を形成し、対象物との接触面積を極限まで減らす 「点接触構造 」と、超低表面エネルギーを持つ 「シリコーン系離型剤」 の働きを融合させた独自の表面改質技術です。強粘着テープや各種接着剤の糊成分であってもスルッと剥離し、強固な付着・固着を物理的・化学的に強力に防ぎます。

"超" 非粘着コーティング「NonStick Coating」の主な特長・仕様概要

  • 「粗面化(点接触)×シリコーン系離型剤」による超非粘着性能

    ふっ素樹脂コーティングを凌駕する強力な離型効果を発揮。シリコーン成分による難付着性に加え、粗面化による点接触により粘着剤が接着する面積そのものを激減させるため、強粘着タイプのラベル糊であっても全くくっつかず、容易な剥離を実現します。その非粘着性能は、貼り付けたガムテープを反転させるとポロっと落ちてしまうほどです。

  • 用途や付着環境に応じて表面粗さ仕様を選択

    通常のNonStick Coatingはサンドブラストによる粗面化を施しますが、糊の付着・堆積状況が特に著しい過酷な部品に対しては、下地処理として「金属溶射」を施す仕様を選択(溶射タイプ)。基材表面をさらに大きく粗面化することで物理的な点接触効果を極大化し、非粘着寿命をさらに向上させています。

  • 安全・衛生面や環境規制に対応する「完全PFASフリー」仕様

    有機フッ素化合物(PFAS)を一切使用しないPFASフリーの仕様でありながら、ふっ素樹脂以上の優れた非粘着性を達成。将来的な環境規制・脱ふっ素化への対策や、安全衛生管理が厳格な製造環境におけるふっ素代替コーティングとしても最適なソリューションのひとつです。

導入効果

糊付着の根本解決により搬送トラブルゼロを達成!清掃工数削減とライン稼働率の大幅向上を実現

実機環境での検証を経て、ラベルプリンターの保持・搬送構成部品へ「NonStick Coating(溶射タイプ含む)」を採用いただいた結果、粘着剤の付着はほぼゼロに低減、粘着剤付着に関する従来の悩みが一挙に解消され、圧倒的な改善効果が得られました。また、部品によって、コーティングの非粘着効果の寿命にばらつきはあるものの、総じて従来よりも3倍以上へ耐久性が向上しました。

"超" 非粘着コーティング「NonStick Coating」導入による具体的な改善効果

  • 搬送不具合の完全解消と歩留まり(製品品質)の向上

    部品表面への粘着剤の付着・固着が完全に抑制されたことで、ラベルの引っ掛かりや巻き込み、蛇行といった搬送トラブルがゼロに低減。また、固着した糊の転写による外観不良が解消され、製品歩留まりの大幅向上を達成しました。

  • 清掃・メンテナンス頻度の劇的な低減と作業軽減

    非粘着性能の維持により糊が堆積しにくくなったため、従来は頻繁に行っていた清掃の実施間隔を大幅に延長。万が一微量の糊が付着した場合でも固着せず、ウエス等で軽く拭き取るだけで簡単に除去できるようになり、清掃作業負担を大幅に軽減しました。

  • ライン停止時間(ダウンタイム)の短縮と設備稼働率の最大化

    清掃や部品交換に伴う装置の停止時間が激減したことで、ラベル貼り付け工程全体の連続稼働時間が飛躍的に伸び、工場全体の生産性向上とトータルメンテナンスコストの削減に大きく貢献いたしました。

採用されたコーティングブランド

今回採用された「NonStick Coating」は、強粘着テープや各種接着剤、樹脂の付着・固着を根本から防止する高機能コーティングソリューションです。PFASフリーでありながら優れた非粘着性を発揮し、ラベルプリンター部品をはじめ、包装機ガイド、各種搬送用ローラーや治具など、粘着物やフィルムの貼り付き・付着にお困りの現場に最適な仕様をご用意しております。

詳しい仕様データや対応可能な基材・寸法などの詳細情報は、下記ブランドページよりご覧いただけます。

お問い合わせ・技術相談

搬送ラインや機構部品の「粘着物・糊付着」でお困りではありませんか?
  • 強粘着ラベルやテープの糊が部品に固着し、製品に転写・付着してしまう
  • 従来のふっ素樹脂コーティングやメッキ処理では非粘着効果が足りない
  • 環境規制(PFAS規制)や衛生面を見据え、ふっ素樹脂に代わる高い離型性のコーティングを探している

製造現場でこのような技術課題をお持ちの設計・製造・設備管理担当者様は、ぜひお気軽に当社へご相談ください。対象ワークの材質・形状や稼働環境に合わせ、金属溶射下地を含めた最適な仕様のご提案や、評価用のテスト施工(試作)を承っております。

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