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CASE STUDY即席めんリテーナーの焦げ付き・コンタミを解消!耐久性2倍とPFASフリーを実現するセラミックコーティング「Biceram 100」採用事例

2026.09.02

導入背景・課題

高熱・スチーム環境での麺の焦げ付きとふっ素樹脂塗膜の剥離によるコンタミ・ラインストップ

即席めん(フライ麺・ノンフライ麺)の製造プロセスにおいて、麺の形状を整えながら調理および次工程への搬送を行う「リテーナー(調理・搬送用容器)」は、生産効率と品質を左右する非常に重要な製造パーツです。

従来、リテーナー表面には麺の貼り付きを防ぐ目的で「ふっ素樹脂コーティング」が施されていました。しかし、高温の油で揚げるフライ麺工程や、高温多湿なスチームにさらされるノンフライ麺工程といった過酷な環境下において、製造現場では以下の3つの重大な課題が発生しており、耐久性向上とメンテナンス性の改善が切実なテーマとなっていました。

従来の運用における主な課題

  • 麺の焦げ付き・貼り付きによるラインストップ

    ふっ素樹脂の経年劣化に伴い、離型性能が低下して調理時にリテーナーへ麺が焦げ付いたり張り付いたりする現象が発生。排出時に反転させても麺が外れず残ってしまうため、センサー検知による緊急ブザーが鳴り製造ライン全体が頻繁に停止していました(チョコ停)。

  • 残存麺カスの焦げ付きによるコンタミ

    麺が排出された後も、ちぎれた麺の一部(カス)がリテーナー表面に固着して残留。次の調理サイクルで繰り返し加熱されることで黒く焦げ付き、製品へ混入(コンタミ)して歩留まりを悪化させていました。

  • 塗膜剥離による異物混入リスクと高額な保守コスト

    油や蒸気による熱劣化でふっ素樹脂塗膜が剥がれ落ち、製品へ混入するリスクが常につきまとっていました。これらを防止するために約1年周期で定期的なリコート(再塗装)や部品交換が必要となり、メンテナンス工数とランニングコストを押し上げていました。

製品提案・仕様概要

ふっ素樹脂を超える優れた非粘着性能と高硬度を兼ね備えた「Biceram 100」をご提案

過酷な環境下における「離型性能の維持」「異物混入防止」「耐久性の向上」という複合課題に対し、当社は圧倒的な非粘着性と優れた表面硬度を誇るセラミックコーティング「Biceram 100(バイセラム100)」の導入をご提案いたしました。

即席めん製造用リテーナーへ施工した「Biceram 100」は、食品製造プロセスで要求される厳しい条件に応える以下の3つの技術的特長を備えています。

セラミックコーティング「Biceram 100(バイセラム100)」の仕様と特長

  • ふっ素樹脂を凌駕する極めて高い「非粘着性・離型性」

    Biceram 100は表面エネルギーが極めて低く、フライ麺の油分や蒸し麺の澱粉(粘着成分)に対して極めて優れた離型効果を発揮します。調理・加熱工程におけるリテーナー表面への麺の焦げ付きや張り付きを強力に防止します。

  • 傷や摩擦に強い「高硬度塗膜(チッピング防止)」

    従来のふっ素樹脂塗膜は柔らかく傷がつきやすい欠点がありましたが、Biceram 100は緻密で硬質なセラミック被膜を形成します。耐摩耗性・機械的強度が高いため擦れや物理的衝撃に強く、塗膜のチッピング(微小な欠け)による異物混入を大幅に低減します。

  • 完全PFASフリー(将来的な環境規制・食品安全対応)

    Biceram 100は、特定有機フッ素化合物を含まない「完全PFASフリー」仕様のコーティングです。現在世界的に議論・強化が進むPFAS環境規制にも適応し、消費者の安全・衛生上のリスク管理に大きく貢献します。

※注釈(ふっ素樹脂の規制状況について)
現時点において、特定物質(PFOAやPFOS等)を除き、一般的な食品接触用途(調理器具や製造用リテーナー等)におけるふっ素樹脂コーティングの使用自体が直ちに全面禁止・規制されているわけではありません。従来のふっ素樹脂も引き続き安心してご使用いただけますが、当社では将来的な環境規制の強化やサプライチェーン全体での脱フッ素(PFASフリー)化を見据えた先行的なリスク対策・安全な選択肢として「Biceram 100」をご提案しております。

導入効果

搬送エラー激減でラインストップを解消!耐久寿命は従来の2倍に向上

即席めん製造ラインのリテーナーに「Biceram 100」を適用した結果、ふっ素樹脂仕様と比較して顕著な改善効果が得られました。

リテーナーへのセラミックコーティング「Biceram 100」導入による改善効果

  • 麺の離型性が劇的に改善し、ラインストップが大幅減少

    圧倒的な非粘着性により、反転・排出工程で麺がスムーズに離れるようになりました。貼り付きに伴う搬送エラーが解消され、検知ブザーによるライン停止が激減したことで生産ラインの稼働率が大きく向上しました。

  • 麺カス固着・塗膜剥離のコンタミを激減させ歩留まり向上

    リテーナーへの麺カスの残留を大幅に抑え、焦げ付き異物の混入が防止されました。さらに高硬度セラミック皮膜によって塗膜剥がれそのものが防がれ、異物混入による歩留まり落ち(不良発生率)を劇的に低減しました。

  • トータルコストを「年間数千万円」削減

    塗膜の耐久性が従来のふっ素樹脂の「1年」から「2年」へと2倍に向上。再コーティング(リコート)頻度とメンテナンス工数が半減し、保守費用と設備ダウンタイムの削減に大きく貢献しました。同時に完全PFASフリー化を達成したことで、安全・衛生リスクを抑えた先進的な生産基盤の確立を実現しました。

採用されたコーティングブランド

「Biceram 100」は、ふっ素樹脂を超える非粘着性能と優れた機械的強度を兼ね備えた高機能セラミック表面処理技術です。高温の油やスチームにさらされる環境でも劣化しにくく、焦げ付き防止や塗膜剥離によるコンタミ防止に絶大な効果を発揮します。また、完全PFASフリー仕様のため、安全・衛生面や各種環境規制へも安心してご活用いただけます。

お問い合わせ・技術相談

貴社の製造・調理工程でこんなお悩みはありませんか?
  • 過酷な環境下で表面処理が劣化してしまい離型性がすぐに落ちてしまうため、製品の焦げ付きや張り付きに困っている
  • 塗膜の剥がれや焦げ付きカスによる「コンタミ・異物混入」を防ぎ、歩留まりを上げたい
  • 再コーティング(リコート)の頻度を減らし、メンテナンスコストとライン停止を削減したい
  • 将来的なPFAS環境規制を見据え、ふっ素樹脂からの切り替え(PFASフリー化)を検討している

当社では、貴社の製造環境・使用治具に合わせた最適な表面処理技術のご提案、基材への試作テスト加工(評価サンプル施工)を承っております。工場の生産性向上やコンタミ対策に関する課題・お困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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