製品提案・仕様概要
切れ味を落とさない超薄膜・非粘着コーティング「NonStick STC®」を試作・提案
ガラス繊維配合シートの裁断に伴う刃先の摩耗と切れ味低下という課題に対し、当社では薄膜・非粘着コーティング技術である「NonStick STC®」の施工を提案し、試作評価を実施いたしました。
工業用刃物へのコーティングにおいて最も配慮すべき点は、「被膜の厚みによって刃先のシャープさ(切れ味)を損なわないこと」です。一般的なふっ素樹脂コーティングなどは膜厚が厚く、刃先が丸まってしまい裁断精度が落ちるケースがあります。
これに対し、当社が提案した「NonStick STC®」には以下の技術的特長があります。
➤刃先の切れ味を維持する「超薄膜仕様」
膜厚1µm以下の、非常に薄い膜厚でコーティングを形成するため、裁断刃の刃先形状(刃先角)を変化させず、カッター本来の鋭い切れ味と精度を維持できます。
➤すべり性(低摩擦)の付与による摩耗負荷の低減
被膜表面にふっ素樹脂コーティング並みの優れた「すべり性(低摩擦性)」を持たせることで、ガラス繊維配合シートを切断する際に刃先にかかる摩擦負荷・摺動抵抗を大幅に減らすことができます。
➤優れた非粘着性と耐摩耗性の高度な両立(高い耐久性を実証)
粘着物や樹脂の付着を防ぐ非粘着性能に加え、過酷な連続カッティングに耐えうる優れた耐摩耗性を備えています。社内評価においても、テープディスペンサーによる連続切断テストにて20万回以上の連続切断を達成しており、過酷な環境下でも剥がれにくく性能が長持ちする高い耐久性を実証しています。
「超薄膜で切れ味を一切落とさず、すべり性によってガラス繊維からの摩擦攻撃をいなす」というアプローチにより、カッター刃の長寿命化を図る最適なコーティング仕様としてご提案いたしました。