CASE STUDY 製品採用事例

  • HOME
  • 製品採用事例

CASE STUDYパック牛乳自動搬送ラインの摺動部(スライドプレート)の摩耗・摩擦トラブルをPEEKコーティング「PEEKCOAT G09」で解消

2026.06.15
業界
機能・用途
目的・効果
採用された製品

導入背景・課題

ふっ素樹脂コーティングの摩耗による3ヶ月での部品交換とライン停止

食品・飲料工場の自動化・高速搬送ラインにおいて、製品パッケージの傷つきを防ぎながら連続稼働を維持することは、生産性と歩留まりの向上に直結する非常に重要なテーマです。今回ご相談いただいたのは、紙パック入り牛乳を大量搬送する全自動ラインにおいて、製品(パック)と絶えず接触し、正確なライン搬送と案内を支える「スライドレール(ガイド部材)」の摩耗トラブルです。

当該工程では、紙パックのスムーズな滑り(低摩擦性・すべり性)を確保するため、従来は一般的な「ふっ素樹脂コーティング(PTFE等)」を施したスライドレールが運用されていました。しかし、24時間365日連続稼働を続ける過酷な高速摺動環境下において、従来のコーティングでは耐久性が不足し、現場では以下のような深刻な課題が発生していました。

従来の運用における主な課題

  • 耐摩耗性による「わずか3ヶ月」の短寿命

    連続搬送による紙パックとの絶え間ない摺動摩擦に耐えきれず、ふっ素樹脂コーティングの表面が短期間で摩耗・剥離。わずか3ヶ月という短期間でスライドレールの交換・再コーティング(リコート)を余儀なくされていました。

  • 頻繁なライン停止による生産性・稼働率の低下

    年4回(3ヶ月周期)にも及ぶ部品交換作業のため、その都度、製造ライン全体を停止させる必要がありました。この計画的・突発的なライン停止(ダウンタイム)は、工場全体の製造タクトを乱し、生産ラインの稼働率を押し下げる大きな原因となっていました。

  • メンテナンスコストの増大

    頻繁に発生する交換作業・メンテナンスに伴う人件費や作業工数はもちろん、定期的な代替パーツの調達費用・在庫管理コストが蓄積し、製造現場の収益圧迫につながる「見えにくい維持コスト(ランニングコスト)」として重くのしかかっていました。

  • 製品傷・搬送不良(チョコ停)のリスク

    ふっ素樹脂コーティングが剥離してスライドレールの金属地肌が露出すると、摩擦抵抗が急増。紙パック底面・側面の傷つきや引っかかりが発生し、製品不良や搬送詰まり(チョコ停)を引き起こす潜在的なリスクも抱えていました。

製品提案・仕様概要

低摩擦・高耐摩耗を両立する「PEEKCOAT G09」による表面改質

ふっ素樹脂コーティング単体では「連続高速摺動による耐摩耗性の不足」という明確な限界が見られたため、当社は表面の優れたすべり性(低摩擦性)をそのまま維持しながら、圧倒的な摩耗耐性と耐久性を付与する高機能コーティング「PEEKCOAT G09」への仕様変更をご提案いたしました。

PEEKコーティング「PEEKCOAT G09」が選ばれる理由

  • PEEKとふっ素の「ハイブリッド構造」による圧倒的な高耐久性

    PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂の「高い耐摩耗性・耐衝撃性」を骨格とし、そこにふっ素樹脂を微粒子レベルで均一に分散・配合しています。PEEK樹脂骨格そのものが持つ強靭さを維持したまま表面のすべり特性を両立するため、長期間摩耗しにくい強靭な摺動面を形成します。

  • スライドレール自体の損耗を防ぐ長寿命化効果(メンテナンスコスト削減)

    被膜の摩耗や剥離によってスライドレールの金属地肌が露出すると、スライドレール基材自体の損耗に繋がります。強靭な被膜を持つ「PEEKCOAT G09」を施工、コーティングが劣化してきたらリコート(再塗装)することでサスティナブルな運用を実現します。

  • 食品・飲料業界の基準を満たす高い安全性(塗膜剥離・異物混入リスクの低減)

    飲料の自動ラインにおいて、コーティングの剥離や削れカス(粉体)の発生は、製品への異物混入事故につながる極めて重大なリスクです。「剥がれにくい・削れにくい=異物混入を防ぐ」という安全・安心の観点でも、製造現場・品質管理部門の信頼獲得に貢献します。

導入効果

レールの寿命が1年以上に改善、交換頻度の激減で生産性が向上

従来のふっ素樹脂コーティングから、高耐久な「PEEKCOAT G09」へ切り替えた結果、牛乳パック搬送ラインの運用環境は劇的な改善を遂げました。

PEEKコーティング「PEEKCOAT G09」の導入による改善効果

  • 部品寿命が「3ヶ月」から「1年以上」へ延伸(耐久性4倍以上)

    「PEEKCOAT G09」の優れた耐摩耗性により、過酷な24時間連続摺動環境下でも表面被膜が削れることなく長期間持続。従来はわずか3ヶ月で限界を迎えていたスライドレールが、1年以上もノンメンテナンスで安定稼働し続ける圧倒的なロングライフ化(耐久性4倍以上)を達成しました。

  • 交換頻度が1/4へ、突発的なライン停止(ダウンタイム)が激減

    スライドレールの耐摩耗性が飛躍的に伸びたことで、年間4回発生していた交換のためのライン停止が年に1回へ減少。連続稼働時間を大幅に確保できるようになり、製造ライン全体の稼働率アップと生産数量の増加に大きく貢献しています。

  • トータルメンテナンスコスト(ランニングコスト)の大幅削減

    交換頻度が1/4以下に減少したことで、保全スタッフの交換作業工数・人件費を大幅に圧縮。さらに予備パーツの調達費用や在庫管理コストも抑えられ、長期的な維持コスト(ランニングコスト)の低減を両立しました。

従来のふっ素樹脂コーティングでは「すべり性は良いが耐摩耗性が低くすぐに削れる」と諦められていた摺動部品に対し、PEEKCOAT G09は「すべり性と耐摩耗性を両立する」という理想的な表面改質を提供。食品・飲料製造現場における「止まらない自動搬送ライン」の構築に大きく貢献しています。

採用されたコーティングブランド

高粘度ワニスや強粘着塗料、接着剤などのべたつき・強い付着を防ぐセラミックコーティング「Biceram 100」の製品特徴、詳細な技術スペック、耐摩耗性・非粘着性データなどの詳細は、下記製品ブランドページにてご確認いただけます。「Biceram 100」は完全PFASフリーを実現しており、近年の環境規制に対応した「ふっ素樹脂からの切り替え・代替ソリューション」としても非常におすすめです。

お問い合わせ・技術相談

「3ヶ月おきの交換作業や再コーティングに追われている」「定期的なライン停止(ダウンタイム)が生産のボトルネックになっている」といったお悩みはありませんか? 本事例のように、搬送ラインの摺動部品へ最適なコーティング(表面処理)を施すだけで、部品寿命を劇的に延ばし、メンテナンスコストを大幅に削減することが可能です。貴社のライン状況や現在お使いの部材について詳しくヒアリングのうえ、最適なソリューション(試作・テスト施工等)をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

NIKKEN関連する製品採用事例

TOPに戻る