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CASE STUDY洋菓子製造ラインの焼き型(天板)における焦げ付き・型抜け不良を改善!セラミックコーティング「Biceram 100」による生産性向上事例

2026.10.30
業界
機能・用途
目的・効果
採用された製品

導入背景・課題

新商品の開発に伴い発生した焼き型への生地固着と早期劣化の課題

洋菓子の製造工程において、焼き菓子の生地を成形・焼成する際には専用の焼き型(天板)が使用されます。この焼き型は商品の仕上がりや品質を左右する重要な治具です。そのため、お菓子の型抜け(離型性)を良くし、焦げ付きや張り付きを防ぐ目的で、従来は多くの場合「ふっ素樹脂コーティング」が施されています。

既存の商品ラインナップでは、ふっ素樹脂コーティングでも約6か月程度の耐久寿命を維持しており、安定した運用が行われていました。しかし、新たに特定の成分(糖分など)を多く含む新商品の開発・生産を開始したところ、従来のふっ素樹脂コーティングでは離型性能が著しく低下する事態が発生しました。

新商品の生産で発生した課題

  • 生地の型抜け不良による歩留まりの低下

    焼成後にお菓子が焼き型からスムーズに離れず、型に残ってしまうトラブルが発生。型抜けが悪いとお菓子の一部が欠けたり形が崩れたりするため、製品として出荷できず歩留まりが大幅に落ち込む原因となっていました。

  • 生地の張り付きによるラインの一時停止(チョコ停)の頻発

    焼き型に生地が張り付いたまま次工程へ搬送されると、センサーの検知ミスや搬送部の詰まりを引き起こします。これにより、製造ラインが一時的にストップする「チョコ停」が頻発し、稼働率低下と現場作業員の復旧対応の負担増につながっていました。

  • コーティング耐久性の著しい低下と交換頻度の増加

    新商品の生地成分の影響により、従来のふっ素樹脂コーティングでは初期から型抜けが悪く、わずか数回の生産で使用不能(耐久性0か月)になるケースが発生しました。新商品の市場投入にあたり、早急かつ持続可能な対策が強く求められていました。

製品提案・仕様概要

ふっ素樹脂を超える初期離型性と耐久性を実現する「Biceram 100(バイセラム100)」をご提案

新商品の安定生産と早期立ち上げという急務に対し、当社では高硬度かつ優れた非粘着性を兼ね備えたセラミックコーティング「Biceram 100(バイセラム100)」の施工をご提案いたしました。

セラミックコーティング「Biceram 100」の仕様と特長

  • 糖分や熱に強い優れた離型性・非粘着性

    Biceram 100は表面エネルギーが非常に低いセラミック塗膜を形成します。糖分を多く含む生地や焦げ付きやすい成分に対しても強力な離型性能を発揮し、焼成後のお菓子が焼き型からスムーズに離れる状態を維持します。

  • 傷がつきにくい硬い塗膜表面

    緻密で硬質なセラミック成分をベースとしているため、従来のふっ素樹脂塗膜に比べて摩耗や傷に強く、繰り返しの焼成やハンドリングによる劣化を抑制します。初期の優れた型抜け性能を長期間維持することが可能です。

  • 環境・食品安全に配慮した完全PFASフリー仕様

    本コーティングは特定フッ素化合物を使用しない「完全PFASフリー」仕様です。将来的な環境規制の強化や食品安全管理の観点からも、安全・安心な選択肢としてご採用いただけます。

※なお、一般的な食品接触用途におけるふっ素樹脂コーティング自体が直ちに規制されているわけではありませんが、将来のリスク回避や環境対応を見据えた代替技術としても最適です。

導入効果

型抜け不良とチョコ停が解消!耐久寿命は「数回」から「1年」へ大幅延長

洋菓子の焼き型(天板)にセラミックコーティング「Biceram 100」を導入した結果、従来のふっ素樹脂仕様と比較して劇的な改善効果が得られました。

セラミックコーティング「Biceram100」導入による改善効果

  • 型抜け性能の劇的改善による歩留まり向上と新商品の安定生産

    焼成後の生地離れが大幅にスムーズになり、お菓子の欠けや変形による不良率が劇的に低下しました。これまで型抜け不良により生産が難航していた新商品についても、高い歩留まりを維持したまま安定して製造・出荷できるようになりました。

  • 生地の張り付き・焦げ付き防止によるチョコ停の解消

    焼き型へのお菓子の残留や焦げ付きがなくなったことで、搬送ラインでのトラブルが激減しました。ラインの突発的な一時停止(チョコ停)が最小限に抑えられ、設備稼働率と全体の生産性が向上しました。

  • 再コーティング(リコート)頻度の低減とメンテナンスコストの削減

    数回の使用で離型性が失われていた過酷な条件下において、耐久寿命が「1年」に到達しました。再コーティングにかかる費用や予備の天板準備・交換工数が大幅に削減され、トータルメンテナンスコストの削減を実現しました。

お問い合わせ・技術相談

このような焼き菓子の製造工程・焼き型のお悩みはありませんか?
  • 新商品や特定生地(高糖分・高油脂など)の型抜けが悪く、お菓子の欠けや歩留まり低下が発生している
  • 天板への生地張り付き・焦げ付きによる「チョコ停」が頻発し、生産ラインの稼働率が上がらない
  • 既存のふっ素樹脂コーティングの摩耗・劣化が早く、リコート(再塗装)費用やメンテナンス工数がかさんでいる

当社では、洋菓子・和菓子をはじめとする食品製造ラインの天板、ロール、ホッパーなどの各種機器・治具への機能性コーティング施工実績が多数ございます。お手持ちの焼き型を用いた試作塗装や評価テストも承っておりますので、離型・焦げ付きトラブルのご相談はお気軽にお問い合わせください。

採用されたコーティングブランド

高糖分な焼き菓子の生地付着や焼き型(天板)の焦げ付き・型抜け不良でお悩みですか?
今回採用された「Biceram 100」は、ふっ素樹脂からの切り替え(フッ素代替)やPFASフリー対応にも最適な、高耐久・高離型セラミックコーティングです。製品の技術スペックや性能データなどの詳細は、下記ブランドページにてご確認いただけます。

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