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CASE STUDYスナック菓子製造ラインのコンベア駆動部の摩耗・チョコ停対策|PEEKコーティング「PEEKCOAT N」の導入効果

2026.10.01
業界
機能・用途
目的・効果
採用された製品

導入背景・課題

スナック菓子製造ラインの調味料散布工程とコンベア駆動部の課題

自動化されたスナック菓子の製造ラインでは、コンベア上で走行する製品に対して調味料(フレーバー)を均一に振りかける工程(シーズニング工程・味付け工程)が存在します。この工程において、搬送コンベアを駆動させる金属ロール部には飛散した調味料が日常的に付着・堆積しやすい環境にありました。調味料の固着が進むとロールの駆動不具合や搬送精度の低下を引き起こすため、定期的な清掃および対策が欠かせませんでした。

従来、この現場では調味料の付着を防ぐ目的で、駆動ロールの表面に「ふっ素樹脂チューブ」を被せて運用を行っていました。しかし、実際の運用にあたっては主に以下の3つの課題が発生していました。

シーズニング工程で発生するトラブル

  • 駆動負荷によるチューブの早期破損(切れる・破れる)

    コンベアの駆動時にロール部へ強い荷重と摩擦がかかるため、チューブが摩耗し。ひどい場合には、被せたふっ素樹脂チューブが追従しきれず、短期間で亀裂が入ったり破れたりするトラブルが頻発していました。特に駆動負荷が集中する箇所では、わずか2週間でチューブの交換が必要となる状況でした。

  • ライン停止(チョコ停)に伴う生産性の低下

    ふっ素樹脂チューブが破損したまま稼働を続けると、破損部分から調味料が巻き込まれて更なる異常の原因となります。そのため、破れるたびに製造ラインを一時停止して交換作業を行う必要があり、頻繁なチョコ停(突発的な設備停止)によって生産効率が大幅に低下していました。

  • 交換作業によるメンテナンス工数と作業負担の増加

    早い箇所では2週間、長くても1ヶ月程度でチューブの破れが発生するため、保全担当者は常に予備部材の準備と定期的な交換作業に追われていました。定常的なメンテナンス工数の肥大化が、工場全体の運用コストを押し上げる要因となっていました。

このように、優れた非粘着性を持つふっ素樹脂チューブであっても、駆動部の強い摩擦荷重に耐えられない点が解決すべき大きな問題となっていました。

製品提案・仕様概要

高い機械的強度と耐摩耗性を誇る純粋PEEKコーティング「PEEKCOAT N」のご提案

従来のふっ素樹脂チューブでは物理的な強度不足による早期摩耗・破損が根本原因であったため、当社では高い駆動負荷に長期間耐えうる表面処理として、純粋なPEEK樹脂を用いたコーティングブランドPEEKコーティング「PEEKCOAT N」の適用をご提案いたしました。

PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、プラスチックの中でもトップクラスの機械的強度と耐摩耗性を備えたスーパーエンジニアリングプラスチックです。PEEKコーティング「PEEKCOAT N」は添加物を加えない純粋なPEEK樹脂(ニートPEEK)による被膜を形成し、その優れた特性を最大限に活かしたコーティング仕様です。主な特長は以下の通りです。

PEEKコーティング「PEEKCOAT N」の主な仕様と特長

  • 強靭な耐摩耗性(優れた摺動特性)

    PEEK樹脂特有の極めて高い硬度と強靱さにより、コンベア駆動時の強い摩擦や繰り返し荷重がかかる環境下においても、塗膜の削れや剥離を大幅に抑制します。従来のチューブのような物理的な破損・破れが起こりにくくなります。

  • 優れた素地保護性能と付着抑制効果

    強固なPEEK被膜が金属ロールの表面全体を被覆・保護するため、調味料に含まれる塩分や水分が金属基材へ到達するのを防ぎ、ロールの錆び発生を防止します。また、PEEK樹脂はふっ素樹脂のような優れた非粘着性はないものの、生の金属表面と比較すると調味料の付着や固着を抑える効果を発揮します。

  • 食品衛生法に適合した安全設計

    使用するPEEK樹脂は食品衛生法(厚生省告示第370号等)の基準に適合した材料を採用しています。直接・間接的に食品や調味料が接触・飛散するスナック菓子の加工・搬送ラインにおいても、安心してご導入いただけます。

物理的強度の高さによる「摩耗対策」と「衛生面・防錆面の安全性」を兼ね備えたソリューションとして、本製品の採用が決まりました。

導入効果

耐久性30~50倍超!チューブの破損・交換頻度が激減し、ライン稼働率と生産性が向上

駆動ロールに「PEEKCOAT N」を施工して実機ラインへ導入した結果、従来のふっ素樹脂チューブ運用で抱えていた課題が解決され、生産現場の効率化に大きな成果が得られました。主な導入効果は以下の3点です。

コンベア駆動部ロール部品へのPEEKコーティング導入による改善効果

  • 部品寿命が「2週間~1ヶ月」から「2年間」へと向上

    高い耐摩耗性を持つPEEK被膜により、駆動負荷による摩耗や破損が劇的に改善されました。従来は2週間から1ヶ月ごとに必要だったチューブの交換作業がほとんど不要となり、施工から2年間(耐久性 30~50倍)にわたり張り替え・再加工なしで安定稼働を継続できるようになりました。

  • チョコ停の解消による生産性の向上

    チューブの破れに伴う突発的なライン停止(チョコ停)が完全に解消されました。稼働計画通りの連続稼働が可能となったことで、スナック菓子製造ライン全体のスループットが安定し、生産効率の向上に寄与しています。

  • 日常清掃のみで運用可能となりメンテナンス負担を軽減

    定期的なチューブの取り外しや張り替えといった重いメンテナンス作業がなくなり、日常的な拭き取り清掃程度で良好な状態を維持できるようになりました。保全担当者の作業工数が削減され、本来の設備保全活動にリソースを充てることが可能となりました。

耐摩耗性に特化したPEEKコーティングへの切り替えにより、耐久性の向上とメンテナンスコストの大幅カットを同時に実現した事例となりました。

導入企業様
導入企業様のお声

ふっ素樹脂チューブの破れによる突発的なライン停止(チョコ停)と、頻繁な交換作業に長年頭を抱えていました。耐摩耗性に優れた「PEEKCOAT N」を採用してからは、2年間交換なしで安定稼働しており、生産性が劇的に向上しました。日常の簡単な清掃で良好な状態を維持できるため、現場の負担も大きく減っています。

採用されたコーティングブランド

PEEKコーティング「PEEKCOAT N」は、優れた耐摩耗性・摺動特性と耐薬品性を備え、過酷な摩擦環境下でも機械部品やロールの長寿命化を実現する高機能コーティングです。食品衛生法にも対応しており、食品加工・製造ラインの摺動部や防錆対策に最適です。PEEKコーティング「PEEKCOAT」の仕様や特長については以下の製品紹介ページをご覧ください。

お問い合わせ・技術相談

製造ラインの摩耗やコーティング剥がれでお困りではありませんか?
  • ふっ素樹脂コーティングやチューブが摩耗・破損しやすく、頻繁に交換している
  • 搬送部や駆動部のトラブルを原因とした「チョコ停」が多く、ライン停止時間やメンテナンス工数を減らしたい
  • 食品製造ラインの摺動部で、食品衛生法に対応した高耐久な表面処理を探している

貴社の工場や製造工程において、このようなお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。当社の技術スタッフが課題をお伺いし、最適なコーティング仕様のご提案や試作テスト施工を承ります。

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