製品提案・仕様概要
物理的な傷から製品を保護し、アルカリ洗浄への優れた耐薬品性を併せ持つPEEKコーティングの提案
この複合的な課題を根本から解決するために採用されたのが、当社のPEEKコーティング「PEEKCOAT(ピークコート)」です。PEEKCOATは、治具の表面に薄く硬質なPEEK樹脂の被膜を形成し、接触する相手材へ傷をつけにくい滑らかな耐摩耗層を作り出します。同時に、PEEK樹脂の持つ優れた耐薬品性によって強力な保護層となり、洗浄液による基材の腐食(サビ)を徹底して防ぎます。
また、今回ご依頼いただいた搬送治具は、細い棒状の金属を複雑に組み上げた構造でした。このような複雑形状では塗料の付着効率が落ちてロスが増え、加工コスト上昇の要因となります。また、溶接部周辺は塗料が乗りにくく、表面のザラつきや塗膜欠陥(ピンホール)が発生しやすいという技術的なハードルもありました。こうした加工上の課題をクリアするため、当社では独自のノウハウでPEEK塗料の塗装性を改善し、治具形状に最適なコーティング仕様を構築しました。
PEEKコーティングの仕様と特長
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部材へのキズ防止と耐摩耗性の向上
従来の金属素材単体では防ぎきれなかった物理的な摩擦から表面を保護します。滑り性が向上することで、搬送中の部材(製品)との接触による微細な擦過傷を最小限に抑えます。
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アルカリ洗浄に耐えうる優れた耐食性・防食性
インク除去などの過酷なアルカリ洗浄工程においても、薬品による被膜の劣化を防止。高い防食性能により、治具基材へのダメージを遮断します。
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治具の複雑形状に合わせた塗料のカスタマイズ
構造や形状に応じてPEEK塗料の塗装性を独自改良。キズの原因となる「塗装面のザラつき」や、腐食の起点となる「ピンホール」の発生を抑制し、高品質かつコストを抑えた安定加工を実現しました。
これらの高度な表面処理技術によって、「製品へのキズ防止(歩留まり向上)」と「治具自体の耐食性・長寿命化」を両立する、最適な仕様を実現しています。
