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PEEK樹脂の新しい形 PEEKCOAT®特許取得

PEEKの説明

最強の樹脂PEEK

PEEKという樹脂は下記図1に示されているように、オキシ-1,4-フェニレン-1,4-フェニレン-カルボニル-1,4-フェニレンの構造単位からなっています。

図1)

PEEKは摺動性・引張強さ・曲げ強さ・圧縮強さ・表面硬さなどにおいて、現存する熱可塑性樹脂の中で最高レベルを有しています。

PEEKCOAT®の開発に関して

PEEKCOAT® 今までにないPEEKのコーティング

PEEKに於いて、金属等へコーティングをすることは不可能とされており、成形品のみが存在しておりました。
これに対し、弊社にて結晶化度のコントロールをすることにより、密度・純度に於いて成形品と同等の性能を持つ塗膜を形成すること(コーティング)に成功しました。

PEEKCOAT®の特性

基材に多彩な機能を付加するPEEKCOAT®

金属基材にこのPEEKCOAT®を施すことにより、基材だけでは不足する多彩な機能を補うことが可能となります。

優れた耐摩耗性

PEEKCOAT®をコーティングすることにより、PEEKの優れた耐摩耗性を付加することができます。「相手材に対して、傷をつけることは避けたいが、金属基材の摩耗は避けたい」といった用途に大きな効果を発揮します。更に、ふっ素樹脂との複合塗膜である、PEEKCOAT®GやPEEKCOAT®Plusシリーズではふっ素樹脂のスベリ性を付加することができる為、低摩擦目的にも活用することができます。

優れた耐熱性

PEEKCOAT®の耐熱性はPEEK樹脂の耐熱性と同等で連続使用温度260℃と非常に高く、高温下でも、安定して使用することができます。

優れた耐薬品性

優れた耐薬品性PEEKCOAT®は優れた耐薬品性を有しており、特にアルカリに対して高い耐薬品性を発揮します。更に、ふっ素樹脂との複合塗膜である、PEEKCOAT®Plusシリーズを選択することにより、酸に対する耐性を強化することができます。以下に、各薬品に対して浸漬したことによる重量変化の状況を示しました。

各薬品に対して浸漬したことによる重量変化の状況を示す図

優れた電気絶縁性

PEEKCOAT®Nは体積抵抗率が1×1014Ω・cm以上と優れた電気絶縁性を有しています。

優れた機械加工性

PEEKCOAT®は後加工による切削等を行く事が可能ですので、シール面等に加工した後、寸法を出すといった事ができます。寸法精度を必要とする物への加工にも対応できます。

有毒ガスを発生しない

PEEKCOAT®は、塩素やふっ素、硫黄等の原子を含んでおりません。よって燃焼した場合にも発生するガスはCO2とH2Oのみで、有毒なガスを発生しません。