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ふっ素樹脂コーティング

略称 PFA
名称 4フッ化エチレン・パーフロロプロピルビニルエーテル
構造式 -(CF2-CF2)m-(CF-CF2)-
|
O-Rf
一般連続使用温度(℃) 260
樹脂の主な特徴 PTFEと同等の耐熱性を持ちながら、加熱時の流動性もあるため、溶融加工が可能である。
略称 FEP
名称 4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合体
構造式 -(CF2-CF2)m-(CF-CF2)-
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CF3
一般連続使用温度(℃) 200
樹脂の主な特徴 PFAと同様、溶融加工が可能であるが、耐熱性がPFAやPTFEに劣る。
略称 PTFE
名称 4フッ化エチレン樹脂
構造式 -(CF2-CF2)-
一般連続使用温度(℃) 260
樹脂の主な特徴 ふっ素樹脂の中でも、最初に開発された樹脂で、耐蝕性や非粘着性等あらゆる性能が秀でている。ただし、加熱時の流動性が低いため、圧縮成形をする必要がある。
略称 ETFE
名称 エチレン・4フッ化エチレン共重合体
構造式 -(CF2-CF2)m-(CH2-CH2)-
一般連続使用温度(℃) 150
樹脂の主な特徴 ふっ素樹脂の柔らかいという点を改善し、機械強度を高くした樹脂であるが、耐熱性や非粘着性はPFAに劣る。

ふっ素樹脂コーティングの機能比較

PFA FEP PTFE ETFE
耐蝕性
非粘着性
耐熱性
耐摩耗性
滑り性
電気絶縁性
金属イオン溶出防止
耐薬品性
撥水性

Super PFAとは

ふっ素樹脂の中でも、耐熱性・耐薬品性等で優れた性能を有しているPFAに対し、末端基の完全ふっ素化や、結晶サイズの最適化により、耐浸透性や耐オゾン性等が付加された樹脂です。

Super PFA 末端基の完全ふっ素化

通常のPFAは、図2の様に末端基にC、N、Hを含んだアミド基(-CONH)やカルビノール基(-CHOH)等が存在しております。
これらの末端基は、薬液や熱に対して不安定であり、反応や分解の原因となり、これによって生成された小分子量体は、微小クラックの発生や、ふっ素イオンやパーティクルの発生原因になります。

図1 Super PFA
図2 通常のPFA

Super PFA 耐オゾン性

Super PFA 通常のPFA
1ヵ月 全く変化なし 端部に微小クラック発生
3ヵ月 無数の微小クラック発生
1年 -

試験条件 オゾン10Vol%、0.7 l/min

Super PFA 結晶サイズの最適化による表面平滑性と耐浸透性の向上

Super PFAは結晶サイズの最適化により、結晶の緻密度が上がっており、これによる薬品等の耐浸透性を向上することが期待できます。
又、球晶を小さくコントロールすることにより、表面の平滑性も向上しております。

図3 Super PFAの表面
図4 通常のPFAの表面